歯磨き
子どものころ、学校で歯の磨き方を教わった記憶はありませんか。
また、歯医者さんで、治療をした経験のある人は、歯の磨き方の指導を受けた記憶はありませんか。
でも、知らず知らずのうちに、自己流になっていることが多いようです。
ここで一度、歯磨きについて確認しておきましょう。
毎日のことですので、せっかくなら、正しい磨き方をしたほうがいいに決まっています。
余裕があるなら、これで磨くのがおすすめ。
時間はかかりますが、一本ずつ丁寧に磨くことが出来ます。
歯磨き粉をつける時
歯ブラシを水で濡らしてから、歯磨き粉を付けていませんか。
実はこれ、あまりよくありません。
歯磨き粉は、歯ブラシを濡らす前に付けるのが鉄則。
歯ブラシが濡れていると、泡立ちが良くなり過ぎて、口の中が泡で満たされてしまいます。
そして、すぐに吐き出したくなります。
歯磨き粉には、フッ素やキシリトールなどの成分が入っていますので、出来るだけ長く口の中に滞在させておくことが望ましい。
だから、泡立ちの良すぎる歯磨き粉は、あまり良くありません。
私がお勧めする歯磨き粉は、高濃度フッ素1450ppm配合しているこの商品。
これは、高濃度フッ素1450ppm配合なのに、300円ほどで買うことが出来ます。
歯を磨く時
念入りに、ゴシゴシと力を入れて磨いていませんか。
ここは、きちんとされている人が多いですが、力を入れて磨くのは、よくありません。
歯の表面はエナメル質で非常に固いのですが、歯の根元部分はやわらかい象牙質だから、根元に近いところほどやさしく磨く必要があります。
そして、磨く順番は人によって決めている場合が多いと思いますが、一番気になる歯(しみたり、痛いなど)から磨くのをスタートしてください。
それは、歯磨き粉のフッ素濃度が高いうちに磨けるので、効果が高いから。
人前に良く出る人であれば、前歯から磨くといいでしょう。
もしも、歯を磨く順番を決めていない人は、順番を決めてください。
順番を決めると、磨き残しがなくなるので、非常に有効。
ゆすぎをする時
歯磨きの後は、口をしっかりとゆすいでいませんか。
気持ちはすごくわかりますが、実はこれもよくありません。
正しくは、1回で終わること。
水量も少なくてよく、10ml程度が一番理想です。
歯磨き粉に含まれている、フッ素などの有効成分までゆすいでしまうので、大量の水でゆすぐのは、歯によくありません。
デンタルフロスの使用頻度
歯にものが詰まった時だけ、デンタルフロスを使ったりしていませんか。
これは、あまりよくありません。
正しくは、1日1回を目安に使うこと。
歯の間は、歯ブラシだけでは完全に掃除することが出来ません。
虫歯予防をするなら、デンタルフロスは、毎日行うべき。
なお、デンタルフロスは、奥歯に使用するときなんて、Y字じゃないと口が裂けそうになりますからね。
一度、Y字型を使うと、その良さに感動するはずです。
費用対効果と、使いやすいY字型ということで、こちらのフロスをおすすめします。
舌も掃除
舌専用のものを使用するのではなく、歯磨きの最後に、かるく歯ブラシでなでるように掃除すれば十分です。
強くこすると、舌の表面にある、味を感じる細胞(味蕾細胞)に傷が付くことがありますので、要注意。
完全に取ることを意識せず、かるくなでるだけでも、多くの舌苔を除去することができます。
時間がない時
歯磨きシート
歯磨きシートなら、水もいりません。
水が使えない、災害時や、アウトドアでは、役に立ちます。
歯を拭けば歯垢がとれ、舌を拭くこともできます。