高齢者に人生で後悔していることを尋ねると、一番多い回答が歯を大切にすることです。
やっぱり、歯がないと好きな食べ物も食べられなくなり、人との付き合いにも制限が出てしまいます。
半年毎に歯医者に定期的に検査をしてもらうことはもちろんですが、普段のセルフケアも大切にする必要があります。
歯磨き
子どものころ、学校で歯の磨き方を教わった記憶はありませんか。
また、歯医者さんで治療をした経験のある人は、歯の磨き方の指導を受けた記憶はありませんか。
知らず知らずのうちに自己流になっていることが多いようですね。
一度、歯磨きについて確認しておきましょう。
毎日のことなので、正しい磨き方をしたほうがいいに決まっています。
余裕があるなら、これで磨くのがおすすめ。
時間はかかりますが一本ずつ丁寧に磨くことが出来ます。
歯磨き粉をつける時
歯ブラシを水で濡らしてから歯磨き粉を付けていませんか。
実はこれ、あまりよくありません。
歯磨き粉は、歯ブラシを濡らす前に付けるのが鉄則。
歯ブラシが濡れていると泡立ちが良くなり過ぎて、口の中が泡で満たされてしまいます。
そうなると、すぐに吐き出したくなります。
歯磨き粉にはフッ素やキシリトールなどの成分が入っています。出来るだけ長く口の中に滞在させておくことが望ましいわけです。
なので泡立ちの良すぎる歯磨き粉は良くありません。
私がお勧めする歯磨き粉は高濃度フッ素1450ppm配合しているこの商品。
これは、高濃度フッ素1450ppm配合なのに300円ほどで買うことが出来ます。
歯を磨く時
念入りにゴシゴシと力を入れて磨いていませんか。
ここは、きちんとされている人が多いですが、力を入れて磨くのは良くありません。
歯の表面はエナメル質で非常に固いのですが、歯の根元部分はやわらかい象牙質だから根元に近いところほど優しく磨く必要があります。
そして、磨く順番は人によって決めている場合が多いと思いますが、一番気になる歯(しみたり、痛いなど)から磨くのをスタートしてください。
歯磨き粉のフッ素濃度が高いうちに磨けるので効果が高いから。
人前に良く出る人であれば前歯から磨くといいでしょう。
歯を磨く順番を決めていない人は順番を決めてください。
順番を決めると磨き残しがなくなるので非常に有効なんです。
また、歯磨きする時間は手動の場合5分以上を目標に磨いてみてください。
誤記ではありません、5分以上です。
ゆすぎをする時
歯磨きの後は口をしっかりとゆすいでいませんか。
気持ちはすごくわかります。でもよくありません。
正しくは1回で終わること。
水量も少なくてよく10ml程度が一番理想です。
歯磨き粉に含まれているフッ素などの有効成分まで濯いでしまうので、大量の水でゆすぐのは歯によくありません。
ちなみに私は濯がずに終わることが多いです。
実はこれが最強なんですよね。
デンタルフロスの使用頻度
歯にものが詰まった時だけデンタルフロスを使ったりしていませんか。
あまりよくありません。
正しくは1日1回を目安に使うこと。
歯の間は歯ブラシだけでは完全に掃除することが出来ません。
虫歯予防をするならデンタルフロスは毎日行うべき。
なお、デンタルフロスは奥歯に使用する時なんてY字じゃないと口が裂けそうになりますからね。
一度Y字型を使うと、その良さに感動するはずです。
費用対効果と、使いやすいY字型ということで、こちらのフロスをおすすめします。
舌も掃除
舌専用のものを使用するのではなく、歯磨きの最後にかるく歯ブラシでなでるように掃除すれば十分です。
強くこすると、舌の表面にある味を感じる細胞(味蕾細胞)に傷が付くことがありますので要注意なんです。
完全に取ることを意識せず、軽くなでるだけでも、多くの舌苔を除去することができます。
時間がない時
歯磨きシート
歯磨きシートなら、水もいりません。
水が使えない災害時やアウトドアでは役に立ちます。
歯を拭けば歯垢がとれ、舌を拭くこともできます。
私は、清浄剤エリスリトール配合のこのシートが大好き。
|
歯磨き粉の選び方
目的ごとに選択します。
虫歯予防
高濃度フッ素が配合されているもの
|
フッ素は、歯を強くして構内の細菌の活動を抑える作用があります。
歯周病予防
さいごに
望ましいのは、食べた後はすぐに歯磨きをすることですが、なかなか難しいですよね。
せめて1日に1回の寝る前の歯磨きだけは丁寧に行っていただけたらと思います。
歯間ブラシなど、歯茎を傷つける可能性があるので慎重に行ってください。
|