方法、手法

落ちるはずのないブレーカが落ちるのはなぜか?

落ちるはずのないブレーカが落ちるのはなぜか?

落ちるはずの無いブレーカが落ちました、それはなぜでしょう?

使用状況

扇風機を稼働させている部屋を掃除しようと考えました。

消費電力から電流値を計算すると17Aでした。

ブレーカは20Aだったので、問題ないと思って掃除機のスイッチを入れた瞬間にブレーカが落ちてしまった。

ブレーカは20Aを越えると動作するものだから扇風機と掃除機を合計しても20Aは超えないのでブレーカは落ちるはずがないのに?

電圧:100V

扇風機:500W(5A)

掃除機:1200W(12A)

ブレーカ:20A(2000W)

 

原因は力率

家庭用の電気は交流。

交流電気は力率を考慮する必要があります。

実は、交流の電気を使う機械は実際に流れる電流と消費電力から計算で求めた電流と同じにはならないことも多い。

交流の電流を計算するときには「力率」を加えないといけない。

 

モータの力率は「0.8」なので、これを加える必要があります。

扇風機も掃除機もモータが使われています。

 

力率を考慮した電流値の求め方

 

電流(I)=消費電力(P)÷{電圧(V) x 力率}

力率を考慮した扇風機の電流値

 

電流(I)=500÷(100x0.8)=6.25A

 

力率を考慮した掃除機の電流値

 

電流(I)=1200÷(100x0.8)=15A

 

合計:21.25A

 

この計算結果から当然、20Aを超えているのでブレーカは落ちます。

 

力率は製品によって違う

力率の参考値

電熱器・白熱球:1

蛍光灯:0.95

消費電力を表示する定格ラベルに「500VA」と表示されているものは、力率が考慮されている表記。

500「VA」=5A

500「W」=6.25A

 

電化製品に使われる「W」の表記について

掃除機や電子レンジの記事でも書いていますが、実際の消費電力と同じとならない「W」表記があります。

掃除機だと、「W」は仕事率を表しますので、500Wと表記があっても消費電力を別途確認する必要があります。

電子レンジ出力も「W」表記がありますが、これも消費電力と同じとはなりません。

電気をマイクロ波に変換するときにロスが発生しますので下記の計算で消費電力を求める必要があります。

消費電力(W) = 出力(W) x 1.45 と計算

1000Wの出力なら、消費電力は1450W程度となります。

 

まとめ

つまりは、ギリギリで使うといけないってことなんですが、「計算なんてめんどうだ!」って人は、ブレーカーの音を聞いてみてください。

ギリギリで使っているときは、ブレーカーから唸り音が聞こえ始めます。

この唸り音が大きくなってきたら、もうすぐブレーカーが作動することになります。

 

 

 

 

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