食材が無駄に破棄されているかもしれないとの情報があり、この記事を書くことになりました。
今回救済するのは、バナナと白菜です。
黒くなったバナナ
極端に黒くなって、もはや食べられる状態ではないバナナ!
それは、すでに腐っている可能性が高いですからご注意ください。
善:「おぃっ! 救済するのとちがうのか!」
瀧 :「いや、腐ってるものは、ちょっと・・・」
バナナは、多少黒くなったところで、全く問題なく食べることはできるのですが、人によってはバナナの皮が黒いだけで食べない人もいるようで、無駄に廃棄されている可能性があります。
「このバナナが元の黄色に戻れば破棄されることがない」なら、その方法を紹介します。
復活方法はとても簡単です。
復活手順
準備するもの
ジップロックのような密閉できる袋
ジャスミンライス
ドライヤー
方法
まず、ジップロックにバナナを入れます。
次に、ジャスミンライスをバナナが埋まるまで入れます。
※まぁまぁ量が多めになります。
そして、1時間放置します。
1時間放置後、バナナだけを取り出して、ドライヤーの弱温風で温めます。
これだけ。
そう、たった、これだけです。
そもそも黒くなりにくい保管方法
バナナハンガーなどのいろんなアイテムがありますが、この方法に勝るものはありません。
意外に知られていませんから、ぜひ知っておいてください。
バナナが褐色に変化するのは、バナナに含まれる酵素の酸化が促されることが原因です。
ですから、バナナの房を切り取った部分(根本)にサランラップを巻けばOKです。
こうすることで、空気に触れにくくなり、酵素の酸化を遅らせることができます。
さらに、バナナ全体をラップで巻けばもっと効果が高くなります。
保管は、常温でも大丈夫ですが、冷蔵庫の野菜室なら、さらに長持ちします。
ただし、冷蔵庫の野菜室に入れる場合は、忘れないように注意が必要です。
白菜の黒い斑点
寒い季節になると、鍋がおいしくなります。
鍋に欠かせない野菜は白菜ですが、白菜に関しては、少々誤解されていることがあります。
白菜を切ってみると、黒い斑点があることがあります。
これは、「ゴマ症」といい、人畜無害で味にも支障はないものだとご存知でしょうか。
白菜が吸った窒素が多く、細胞内の濃度が高くなると、内外の濃度を同じにするため水を吸収しようとします。
すると細胞内の顆粒(プラスチド等)が肥大しはじめます。
細胞内の顆粒が肥大することは白菜にとってはストレスになり、周辺の細胞にポリフェノールオキシダーゼが活性化するため、細胞壁が褐色に変化します。
この蓄積した褐変物質が肉眼的に、黒い斑点に見えます。
見た目が気持ち悪く、虫と勘違いする人もいるようです。
中には、腐っていると思って、全部破棄する人までいると聞きます。
几帳面な人なら、黒い斑点を切り取って捨てる人もいるようです。
白菜の黒い斑点は、出荷前に白菜がストレスを受けた証拠。
『ゴマ症』と呼ばれる白菜の症状は、一般的に肥料の窒素過多や、低温の場所で保存されることが原因とされています。
つまり、白菜が出荷されるまえに、低温環境などのストレスがかかったことが原因です。
最後に
食材が食卓に並ぶまでの期間には、多くのストレスを受けながら、それに耐えたものが運ばれてきます。
がんばって、あなたの元まで辿り着いた食材たちを無駄にすることがないように、おいしく食べて欲しいと願っています。