口の臭いは人間が最も嫌がる体臭
世の中には、すごい臭いフェチが居ると聞いたことがありますが、口臭フェチという言葉は今まで一度も聞いたことがありません。
確かに、足の臭いフェチや汗の臭いフェチ・・・などなどいろいろ聞いたことがありますが、口臭フェチだけは聞いたことがありません。
口臭の理由
ちゃんとした理由がありました。
口臭の多くの臭いは、悪玉菌が分解して腐敗させる事で発生するインドールやスカトールといった成分であって、これは人間が本能的に嫌う臭いだから。
だから口臭に限っては人間が危機を感じる臭いとなり、本能的に無理と拒絶するらしい。
日経新聞の見出しでも見たことがありますが、「口臭は人間が嫌がる体臭の中でも圧倒的ナンバーワンの存在」と書いていました。
魅力が半減
どんな美人や美男子でも口臭があるだけで確実に魅力は半減します。
また、最近はスメルハラスメントなんて言葉も出てきて、体臭に対するエチケット意識も高くなっています。
もはや、口臭を消すための努力は当たり前の習慣になっています。
下記に該当する原因の場合はこれから紹介する方法だけでは、口臭を改善することは出来ません。
内臓系の疾患によるもの
体内で異常発酵した臭いが血管と肺を通って口臭となっています。
病気のサインである可能性もありますので、病院に行くことも検討しなければいけません。
喫煙によるもの
吸った直後でなくてもたばこの臭いが口臭にも混じります。
まずは、たばこを吸うのを止めなければ読み進めても効果は薄いです。
臭いが強い食べ物
にんにくなどの臭いが強い食べ物を食べたなど。
今回の記事テーマは、「根本的に口臭を消す」となっていますので、これらは一時的な口臭となります。
一時的ですので、今回のテーマからは除外します。
本題に戻ります、口臭の場合は、しっかり対策していても臭う場合が多いのです。
歯磨き
口臭を意識している人は歯磨き粉にもこだわっています。
炭歯磨きや、なた豆など高価な歯磨き粉を口臭改善のために使っていると思いますが、結局一時にしか効果がありません。
歯磨き直後はいいのですが、しばらくすると口が臭いはじめます。
マウスウオッシュ
マメに、マウスウオッシュもしている方もいるでしょう。
しかし、殺菌成分の強いマウスウオッシュは良い菌まで殺菌してしまうので、逆に口臭がひどくなることもあります。
特に海外製のマウスウオッシュは要注意。
ただし、その瞬間だけは完璧に消えることは確か。
でも、やっぱり一時的でしかありません。
ガム
ガムは一定の効果が期待できるものですが、砂糖の入ったガムだと虫歯になり逆に口臭を強くしてしまう場合があります。
後述しますが、口臭の原因は虫歯や歯周病も大きく関与しているんです。
結局、歯磨きをしてもマウスウオッシュを使ってもガムを咬んだりしても臭いものは臭い。
それどころか、使い方や選択を誤ると逆効果になるものさえあります。
口臭はどこから匂うのか
歯周病
歯周病はギネスに世界一疾患数の多い病気として登録されています。
歯周病は、年配の人がかかる病気のイメージがありますが、自覚症状がないだけでほとんどの人が感染しています。
口の中は湿度、温度ともに細菌の育ちやすい温床。
これらの歯周病菌はメチルメルカプタン、硫化水素という、口臭独特のあの大便のようなドブの腐ったような不快なにおいを放ちます。
臭い玉(膿腺)
臭い玉(膿腺)原因で喉、扁桃腺から悪臭がすることがあります。
膿腺(うみせん)は大腸菌や歯周病菌の塊。
唾液(だえき)が順調に分泌されていれば、臭い玉が出来てもほとんど唾液によって洗い流されるのですが、唾液が不足すると、臭い玉が喉にたまりやすくなり、これが口臭の原因となります。
口や舌ではなく、喉や扁桃腺あたりに付着している膿腺、つまり臭い玉から強烈な臭気を放つ場合があります。
舌苔(ぜったい)
これは自覚のある人も多いかもしれませんが、舌はもっとも強い悪臭を放ちます。
その原因は、舌の白い舌苔。
本来、唾液によって洗い流されたり、善玉菌によって清掃されたりするのですが、唾液が不足すると舌に悪玉菌が増えて舌苔が増えます。
原因が判れば対策は可能
口臭の原因が判れば、対策は可能。
原因から判断できるのは、歯周病も膿腺も舌苔も、唾液に着目するとかなり減らすことが出来ることになります。
例えば歯周病
唾液が減ると、唾液による殺菌という体本来の自浄作用がなくなることでこの歯周病菌が一気に増えます。
朝などの寝起きの口臭が非常に臭いのは、唾液による自浄作用が働かないため歯周病菌が爆発的に増えているから。
つまり、良質な唾液を常にたくさん出し、口の中の善玉菌の数を増やすことが出来れば口臭は一時的ではなく、ずっと改善されるはず。
こんなことを書けば天邪鬼のこんな声が聞こえてきそうです。
「唾液がなくなるなんておかしくない?」
「なにも意識しなくてもずっと出てるし」
違います、ネバネバのしかも少ない唾液では駄目。
大切なのは「唾液の質」。
唾液の質改善による、口臭予防は歯医者さんや口臭外来など、口臭の専門家からも推奨されているほど非常に効果が高いものなのです。
唾液の質を改善
口臭を消すためには唾液の量、そして唾液の質を改善することがポイント。
唾液の効果で注目したいのが、口臭ガスを発生させる菌の繁殖を抑える殺菌などの自浄作用的な効果。
口臭ガスを発生させる菌が、出した口臭を吸収して消してしまう消臭効果。
体調が悪いときや、緊張などしたときにストレスがかかり、唾液が出にくくなって口が臭くなる経験をした人は多いと思います。
良質な唾液を出す効果的な方法
常に見えるところに、うめぼしやレモンの写真を飾る。
唾液腺を刺激すれば唾液が出やすくなります。
これを普段から行えば唾液が出やすくなり、口のなかの保湿効果も高まり継続的に口臭を抑えることができます。
唾液腺を刺激する方法
よく噛んで食べる。
食事のときによく噛むと唾液がたくさん出るようになります。
最低でも30回は噛まないと唾液が出やすくなりません。
マッサージで唾液腺を刺激
唾液腺を外から刺激することもできます。
喉のリンパ腺のあたりが、ちょうど唾液腺であり、ココを指で軽くマッサージしてあげるだけで唾液が出やすくなります。
また顎の下のくぼみも唾液腺があり、ここも軽く押しながらマッサージすると唾液が出やすくなります。
口の中の善玉菌の数を増やす方法
ヨーグルトの善玉菌は口の中の善玉菌の数を増やし、唾液の質を向上させます。
また、ヨーグルトの酸味で唾液も出やすくなります。
つまり、ヨーグルトで歯磨きするのがいいのです。
使い方は普通の歯磨きのあと、ヨーグルトを歯ブラシに付けて磨きます。
その後は水で洗い流さないのがポイント。
この時は無糖の純粋なヨーグルトだけにしてください。
改善するまでの期間
3~4ヵ月は頑張ってください。
半年もすれば改善しているのが実感するようになります。
年齢を重ねると、口が臭くなるのも加齢によって唾液の分泌が少なくなるから。
高齢になればなるほど、自浄作用の少ないネバネバした唾液になりやすくなり、それが口臭に悪い影響を与えます。
口臭があるだけで、その人と近づいて話をしたいとは思わなくなってしまいます。
もしも自分が、周りにそう思われていたらショックだと思いませんか。
口臭が無くなれば、口臭を気にしなくていいので人と会話するのが楽しくなります。
人と顔を近づけて話せる、自分の悩んでいた長年の口臭というコンプレックスがなくなるのは実に幸せなこと。
朝もネバネバした唾液ではなくサラサラした唾液です。
口臭が無くなると、精神的にも肉体的にも健康的な生活を送ることができます。
今回の唾液で口臭を消す方法では、ほんとに劇的に改善されますので是非試してみてください。
今回の記事は長くなってしまいましたが、最後まで読んでいただきましてありがとうございます!