ポンプダウン
エアコンを取り外す時、室外機と室内機を分離する必要があります。
その為、室外機にエアコンのガスを回収する作業のことを「ポンプダウン」と言います。
エアコンを廃棄する時でも必ず必要な作業になります。
ポンプダウンのやりかた
ポンプダウンの一般的な作業方法
マニホールドは、使用しなくても出来ますので安心してください。
今回は、マニホールドを使用しない方法で説明いたします。
1.エアコンの冷房運転を開始する。
2.2部管(二方弁とも言い細い方の管)を全閉にする。
3.約1分ぐらい運転する(1分を過ぎたころに音が変化します。)
4.3部管(三方弁とも言い太い方の管)を全閉にする。
※大容量のエアコンだと4部管である場合もあります。
5.冷房運転を停止させる。
6.サービスポート(チャージポートとも言う)に虫ピンと呼ばれるものがあるので、六角レンチなどの細いもので押してみる。
この時に、ガスが大量噴射した場合、ガスが回収されていません。
もう少し詳細に説明すると
1.室外機の配管付近のカバーを開ける。
2.配管のバルブキャップ(2個)をスパナで取り外す。
3.送り側の細い配管のバルブをで閉める。
4.エアコンを冷房運転させる。
3.と4.はどちらでも大丈夫です。
冬場でも強制冷房運転スイッチで冷房にします。
5.ガスが室外機に回収されるまで待つ
6.ガス回収が終わったら受け側の太い配管のバルブを閉める。
7.エアコンの運転を停止。
なぜ冷房運転でないといけない?
冷房時:蒸発器(低圧)
暖房時:凝縮器(高圧)
ポンプダウンは圧力差で冷媒を引っ張っることになるので、低圧(冷房運転)からでないと引っ張れないのです。
ポンプダウンができない場合
ポンプダウンができない場合は、必ず二方弁および三方弁を両方全閉にしてから、接続配管の取り外すこと。
このとき、室内ユニットと接続配管に残っているフロン類を冷媒回収機で回収するよう努力しないといけません。
ちょっとした知識と、工具があれば自力でも出来そうだと思われると怖いのですが、素人に工事を指導するために記事にしているわけではありません。
よく、簡単そうな作業だと思われることがあるので記事にしています。
他に、計測器や専門工具、なにより知識と経験がないと危険な作業ですので、ご自身で作業することはオススメいたしません。
実は、エアコンは、取付けよりも、次に使えるように外すときのほうが難しいと職人たちは言います。
破棄する場合でも危険なことがあります。出来る限り工事業者に依頼してください。